生徒さんがご自宅で自治会の会計報告を作成していたら、計算式を入力したセルに「#####」と入力されてしまったと問い合わせの電話がかかってきました。
Excelで計算式を入れたセルに「#」がいくつも表示されたら
Excelで何かしらの計算式を入れた後、Enterキーでセルを確定させたときに「#」の記号がいくつも表示されることがあります。
この「#」、計算式の結果よりセルの幅が狭いため「狭すぎて計算結果を全部表示することができないよ」というお知らせなのです。
セルの幅を少し拡げてもらうようお願いすると、電話の向こうから「数字が出た」と聞こえてきました。無事に解決したようでよかったです。
Excelで計算式や関数を入れたセルに英数字が表示されることがあるのはなぜ?
ところで、先ほどのように「#」という記号が複数表示されるのはセルの幅が計算結果を表示するために必要な幅より狭い場合とお伝えしましたが、Excelで計算式や関数を入力したセルに「#DIV/0!」や「#N/A」などと表示されたことがあるという人はいらっしゃらないでしょうか。
「#DIV/0!」や「#N/A」などこれらの表示のことを「エラー値」と呼んでいます。計算式や関数の間違いや計算に用いるデータが適当ではないときなどに表示されるものなのですが、これらにはそれぞれ意味があり、その意味が分かっているとどんなエラーなのかを知るきっかけとなります。
Excelのエラー値としてよく見るものを参考までに少しまとめておきます。
Excelのエラー値の一部
- #DIV/0!・・・割り算で0または空白のセルで割られている
- #N/A・・・計算する対象となるデータがない
- #NAME?・・・関数名が間違っているか、数式に使ったものがあらかじめ定義されていない
- #NUM!・・・数値の指定がうまくいっていない
Excelで計算式を入力したら「#」がいくつも表示される、のまとめ
Excelで計算式や関数を入力した後、Enterキーを押したら「#」がいくつも表示されたり、見慣れない英数字(エラー値)が表示されたりしたら驚きますね。
「#」の場合は、セルの幅を拡げてもらえれば大丈夫なのですが、それ以外のエラー値に関しては表示された英数字によってエラーの状態が異なり、エラーの内容も少し難しい表現になっているため、どう対処したらいいのか分かりづらいかもしれません。
ただ、エラー値の中でも「#NAME?」や「#DIV/0!」が多いように思うので、関数名を入れ間違えていないか、また割り算に使う数値が入っているセルを選択できているかなどをチェックしてもらえればいいのではないかと思います。
今回、ご紹介したエラー値は11種類あるうちの一部のものです。ここで紹介できていないエラー値は、GoogleやYahoo!JAPANで検索してもらうと対処法が見つかるのではないかと思います。