書店に勤めている友人からExcelにISBNコードを入力したら表示がおかしくなったと写真が送られてきました。
ISBNコードとは、書籍の裏表紙に印字されているバーコードについている13桁の数字のこと。
ISBNコードをハイフンを入れずに入力すると

小数点が入り、E+12と付いた表示になります。

この記事では、桁数の多い数字を入力するとE+〇(〇は数字2桁)になる理由と12桁以上の数字を入れてもE+〇とはならないようにする方法を書いていきます。
Excelで12桁以上の数字を入力するとE+11やE+12と表示されるのは
E-11やE-12と表示されるのは指数表示になっているから
Excelは、12桁以上の数字を入力すると指数として表示する仕組みになっているため、このようにE-〇という表示になります。そう表示される仕組みだと分かったところで、指数ではなく通常の12桁以上の数字として表示させるにはどうすればいいのでしょうか。
Excelで12桁以上の数字を入力してもE+〇と表示させないようにするには
Excelで12桁以上の数字を入力してもE+〇と表示させないようにするには、入力した12桁以上の数字を計算対象とするかしないかによって操作方法が異なります。
たとえば、今回のお問い合わせだとISBNコードを入力したいということなので、ハイフンを入れた形で入力してあげれば問題は解決します。

そうではなく、ISBNコード13桁をハイフンを入れずに入力したいのであれば、表示形式を「文字列」にしてから入力すれば解決します。


見た目は数字でも表示形式が「文字列」になっていると計算対象にはならない
少し話がそれてしまいますが、下の図の2つのセルには同じ数字(9784000000000)が入力されています。

1つめのセルには左上に緑の三角がついていますが、2つめのセルにはついていません。そして、1つめのセルに入力された数字は左に揃い、2つめのセルに入力された数字は右に揃っています。
実は、この2つのセル、上のセルの表示形式は「文字列」、下のセルの表示形式は「数値」になっていて、上のセルは計算対象にはならず、下のセルは計算対象になります。
2つめのセルの下を選択した状態で、【ホーム】タブにある「オートSUM」ボタンをクリックしてみると、見た目は同じ数字なのに、上のセルに入った数字は計算対象として認識されません。

もし、Excelで12桁以上の数字を入力し、その数字を計算対象にするのであれば、表示形式を「数値」に変更するか、【ホーム】タブにある「桁区切り」を設定してあげるとE+11やE+12と表示されることがなくなります。

Excelの表示形式を「数値」にしたらセルの右側にピタッとつかない
表示形式の数値を設定すると空白が入ったりカッコが入ったりする
セルの表示形式の「数値」をセルに設定すると、数字の右側に空白が入り、ピタッと右に寄せることができません。

表示形式の数値を設定したセルにどんな書式(種類)が反映されているのかを確認してみると、種類が「0_);[赤](0)」となっています。

この場合、+の値は黒字でかつ右側に余白、-の値は赤字でカッコで挟むように設定されています。

これでもいいのですが、右側に少し余白が出て右にピタッと寄せられないのが気になるので、セルの表示形式の種類を変更して、+の値なら黒字、-の値なら赤字に、そしてどちらも桁区切りを入れるよう設定してみたいと思います。
セルの書式設定を「数値」にしたとき、桁区切りと+の値なら黒字、-の値なら赤字と設定する
セルの書式設定が数値になっていることを確認し、「桁区切り(,)を使用するにチェックを入れ、負の数の表示形式にある「-1,234」をクリック。

次に、ユーザー定義をクリック。

種類の下の枠内にある「#,##0_ ;[赤]-#,##0」となっているのを「#,##0;[赤]-#,##0(_ を削除)」にしてOKボタンをクリックすると、

セルの右側にあった空きがなくなり、桁区切りが設定されます。

Excelで12桁以上の数字を入力すると末尾にE+〇と表示されるのは、Excelの指数表示が原因でした。
Excelで12桁以上の数字を入力した際、末尾にE+11やE+12などと表示させないようにするには、セルの書式設定にある表示形式を、計算対象にしなくてもよいなら「文字列」、計算対象としたいなら「数値」にしてから入力してあげると、E+〇と末尾に出なくなります。
また、Excelの表示形式にある「数値」を設定すると、セルの右側に空きが出ますが、ユーザー定義で不要なものを削除することでこの空きをなくすことができます。