Excel2016には最初からマス目が表示されていますが、このマス目は通常印刷されませんね。印刷する前に作成した表に対して罫線を設定する、これがExcelの基本操作です。
先日、「表の外側だけ線(罫線)を太くしたい」と相談されたので、説明した流れをまとめていこうと思います。
Excel2016で表の外側の罫線だけを太い罫線に変更したい
Excelは、Wordと違って最初から枠線が引かれた状態になっていますが、この枠線は通常印刷されません。線を引きたい場所を選択して「罫線を引く」操作をすれば線を引くことができます。
例として、Excel2016で下のような表を作成しました。
「ファイル」をクリック→「印刷」をクリックしてみると、文字だけが印刷されるようになっていますね。
この表に線を印刷するには、

して罫線を引きます。
印刷を確認してみると下の画像のようになります。
では、先ほどの質問、表の外側の罫線だけを太くしたいのであれば、

すると表の外側(外枠)だけ太い罫線になります。
セルの一部の罫線の種類を変えたいときは
では、ここからは応用編。
たとえば、1行目と2行目の間に二重線を引きたい場合はどうすればいいでしょうか。
セルの書式設定を使って二重線を引く方法
1行目を選択します。

セルの書式設定の画面で「罫線」タブが開いていることを確認し、「線」の「スタイル」の中から「二重線」をクリックします。
「罫線」の中にあるのが現在選択しているセルの状況です。下側の罫線にマウスポインタを合わせてクリックすると、その部分が二重線になります。確認出来たら「OK」ボタンをクリックします。
印刷画面で確認すると、1行目と2行目の間に二重線が引かれていることが確認できると思います。
Excelで引くつもりがなかった枠線に罫線が引かれてしまったとき
Excelあるあるなのですが、引くつもりがなかった枠線に罫線を引いてしまうことがあります。これはセルを選択した状態で「罫線」ボタンをクリックしてしまうのが一番多い原因なのですが、上の書式を引き継いでしまうということもよくあります。
思わぬところに引かれた罫線を削除したいというとき、その状況に応じて操作が異なるので紹介していきたいと思います。
周りに影響がない罫線を削除するなら「枠なし」を使うのが手軽
たとえば下の図のように、作成した表の罫線に影響がない場合は、「ホーム」タブの中にある「罫線」横の▼をクリック→「枠なし」を使うのが一番手軽だと思います。
表内の特定の罫線だけを削除したいなら「セルの書式設定」を使う
先ほど例として1行目と2行目の罫線を二重線に変更しましたが、この二重線を削除したい場合、上に挙げた「枠なし」を使うと選択したセルの罫線すべてが削除されてしまいます。

セルの書式設定の画面で「罫線」タブが開いていることを確認し、「線」の中から「なし」をクリックします。
「罫線」の中にある削除したい線の上にマウスポインタを合わせてクリックすると、線が消えますので「OK」ボタンをクリックします。
これで二重線だけを削除することができます。
セルの中に斜めの罫線を引くには
少し脱線してしまいますが、セルの中に斜めの罫線を引くことがありますね。たとえばこんな感じ。
セルの中に斜めの罫線を引くのもセルの書式設定を使います。
例の表だとA1のセルを選択→「ホーム」タブの中にある「罫線」横の▼をクリック→「その他の罫線」をクリックします。
セルの書式設定の画面で「罫線」タブが開いていることを確認し、「線」の中にある実線をクリックします。
下の図の赤枠で囲まれているボタンをクリックし、プレビューで斜めの罫線を引かれたことを確認してから「OK」ボタンをクリックします。
Excelの罫線操作のまとめ。
ざっと罫線について書いていきましたが、他にもいろいろな線がありましたね。それから色や太さも変更できますし、セルに斜めの線を引くこともできます。
Excelでの罫線操作の基本は、罫線を引きたいセルを選択しておく→「ホーム」タブの中にある「罫線」ボタンをクリックし、一覧の中から引きたい罫線を選択する流れです。
罫線の一覧の中に引きたい罫線がなければ、「ホーム」タブの中にある「罫線」ボタンをクリックして表示される一覧の一番下にある「その他の罫線」をクリックすれば、「セルの書式設定」という画面が表示されますので、細かい罫線の設定ができるようになります。
Excelの枠線はそのままでは印刷されないので、基本的には該当部分のみ罫線を引く操作を行いますが、罫線の種類は格子以外にもいろいろありますので必要に応じて種類を変えてみるとより見やすい表になると思います。