Excelで現金出納帳を作成されている方から、勘定科目を入力する際、変換ミスや入力ミスがあって自動集計がうまく動作しないことがあるそうで、間違いなく変換したり入力したりすることはできないかと問い合わせがありました。
現金出納帳の勘定科目のように決まった文字を繰り返し入力するなら、勘定科目をリストにしてクリックするだけで入力できるようにすると、変換ミスや入力ミスを減らすことができます。
この記事では、Excelで現金出納帳の勘定科目や家計簿の費目などをリストにしてクリックするだけで入力できるようにする方法をご紹介します。
Excelでリストから選択して文字を入力できるようにするには?

Excelで、上の図のように、勘定科目のように決まった文字をリストにしてクリックするだけで入力できるようにするには、Excelの入力規則にある「リスト」を使います。
リストを使って文字を入力したいセルを範囲選択したら、【データ】タブにある「データの入力規則」ボタンをクリックすると、データの入力規則画面が開きます。

Excelの入力規則にある「リスト」を作成するには、リストに直接入力する方法とリストにしたいセル範囲を指定する方法の2つあります。
Excelでリストに直接入力する方法
「設定」タブが開いていることを確認し、入力値の種類の▼をクリックし、

「リスト」をクリックすると、

「元の値」が入力可能な状態になります。

リストに表示したい文字を半角のカンマ(,)で区切りながら入力し、すべて入力できたらOKボタンをクリックします。

選択していたセルをクリックすると、セルの右側に▼が出てくるようになります。▼をクリックすると、データの入力規則のリストで元の値に入力したものが並んでいるので入力したい文字にマウスポインタを合わせてクリックすれば入力できるようになります。

Excelでリストにしたいセル範囲を指定する方法
もうひとつは、下の図のように別のセルにリストにしたい文字を入力しておき、リストとして設定する方法です。

選択するとリストが出るようにしたいセルを範囲選択し、【データ】タブにある「入力規則」ボタンをクリックしてデータの入力規則画面を開きます。
データの入力規則画面が開いたら、入力値の種類を「リスト」に、元の値にカーソルを置いた状態で、リストにしたい文字が入ったセルを範囲選択し、OKボタンをクリックします。

上では同じシート内にリストに使用する文字列を入力しましたが、別のシートにリストに使用する文字列を入力しておくほうがいいかもしれません。
別のシートに入力した入力規則のリストに使用する文字列を選択するには、「元の値」の枠内をクリックしてカーソルを置き、文字列が入力されているシートタブ(例の場合だとSheet2)をクリック、

リストに使用する文字列を範囲選択してOKボタンをクリックします。

入力規則を解除するには?
入力規則のリストを解除するには、リストが設定されているセルをクリックして選択、「データ」タブをクリック、「入力規則」ボタンをクリックしてデータの入力規則画面が開いたら、「すべてクリア」ボタンをクリックします。

また同じ入力規則が設定されているセルの入力規則を一度に解除するには、「同じ入力規則が設定されたすべてのセルに変更を適用する」にチェックを入れてから「すべてクリア」ボタンをクリックします。

この記事では、入力規則のリストを使って決まった文字列をクリックするだけで入力できるようにする方法をご紹介しました。
入力規則にある「日本語入力」を使えば、数値だけを入力するセルを選択すると自動的に日本語入力モードがオフになるよう設定することもできます。