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Excel(エクセル)で回覧版の順番表を作りたい

Excelで回覧板順番表を作る 高齢者のためのエクセル教室
高齢者のためのエクセル教室
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地区の区長さんをしている方からこんな質問をいただきました。

区長さん
区長さん

パソコンで、回覧板を回す順番と読んだ日付を書いてもらう表(回覧表)を作りたい。パソコンで作るならWordとExcel、どっちがええんや?

回覧表は表がメインなので、WordでもExcelでも作成することはできますが、回覧板を回す軒数が多いと印刷したとき用紙1枚に収まらない可能性があるので、印刷した表を用紙に合わせて拡大縮小印刷ができるExcelで回覧表を作成されたほうがいいのではないかとお伝えしました。

この記事では、Excelで回覧板の順番表を作る方法をご紹介しています。
Wordで回覧板の順番表を作る方法は別記事で紹介しています。

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Excelで回覧板の順番表を作る

パソコンで表を作り始める前に

どんな表を作りたいかを手書きでいいのでイメージしておく

今回、Excelで作る回覧板の順番表は下のようなものです。

Excelで町内会の回覧板順番表を作成する

必要な項目や番地などを先に入力する

画面左側、「番地」としていますが、部屋番号であったり回す順番を連番にしたりしてもいいと思います。

番地や部屋番号など数字をハイフンでつないで入力(例:1-1など)すると「1月1日」と表示されてしまうことがあります。
これは、数字をハイフンでつないで入力すると日付として表示するようになっているため、です。

1-1と入力すると
1月1日と表示される

数字をハイフンでつないで入力しても日付として表示されないようにするには、番地を入力したいセルをすべて選択し、「ホーム」タブにある数値の欄にある「標準」横の▼をクリック→「文字列」を選択してから番地を入力すれば日付とはならずに入力することができます。

文字の位置揃えは、均等割り付けとインデントを使うと読みやすくなる

名前、真ん中に揃えたほうが読みやすいか?

確かに、真ん中に寄せるのもありですが、真ん中に揃えると両端がバラバラになるので少し読みづらいかもしれません。

氏名を中央揃えにすると読みづらくなる

この場合は、セルに均等割り付けを設定して両端を揃え、セルの左右に少し余白を設けてあげる(インデント)と読みやすいのではないかと思います。

Excelでセルに均等割り付けを設定し、左右に少し余白を設ける「インデント」を設定するには、設定したいセルを選択し、「ホーム」タブにある「書式」ボタンをクリック→「セルの書式設定」をクリックし、セルの書式設定画面を開きます。

氏名の入るセルを範囲選択→ホームタブにある「書式」ボタンをクリック、セルの書式設定をクリック

セルの書式設定画面で「配置」タブが選択されていることを確認し、横位置を「均等割り付け(インデント)」に変更します。

配置タブをクリック、横位置の三角をクリックして均等割り付け(インデント)をクリック

次に、「インデント」の値を空けたい文字数分(今回は両端に1文字分ずつ空けたいので1)にし、OKボタンをクリックします。

氏名の左右を1文字分開けたいのでインデントを1にしてOKボタンをクリック

セルの両端に1文字分のインデントがかかった状態で均等割り付けが設定できました。

均等に文字を配置できたので見やすくなった

同じ文字をコピーするなら「オートフィル」を使うと便利!

回覧板を読んだ日付を書いてもらうのに「/」を入れておいたほうがいいと思うが、これだけの量、入力するのは大変やな…

これだけのセルに同じ文字を入力するのは大変です。

でも、Excelだと「セルのコピー」が使えます。1つのセルに入力した文字をオートフィルを使ってコピーすれば入力の手間が省けます。

セルに「/」と入力し、文字の位置を中央揃えに設定してから、セルの右下にある■にマウスポインタを合わせて右方向にドラッグします。

同じ文字をたくさんのセルに入力したいなら、オートフィルを使うと便利

上の図のように横方向へ文字がコピーできたら、セルの右下にある■にマウスポインタを合わせたまま下方向へドラッグします。

オートフィルで横にドラッグし、再度、下方向へオートフィルを使えば入力の手間が省ける
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Excelだからできる!印刷したい用紙に合わせて印刷する設定

出来上がった回覧板順番表を印刷したら、どのようになるか確認してみましょう。

印刷した状態を確認する(印刷プレビュー)には、「ファイル」をクリック→「印刷」をクリックします。

印刷プレビューを確認してみると作成した表が用紙1枚に収まらず、2ページ印刷されるようになっています。※下の図の赤枠で囲ったところが印刷するのに使う用紙の数が分かる場所です。

作成した表を印刷しようとするとページが2ページにまたがってしまった

作成した表が用紙1枚に収まらない!→「シートを1枚に収める」に設定しよう

これではいけないと編集画面に戻り列幅や行の高さを調整したくなりますが、そんなことをしなくても、Excelにはクリックするだけで用紙1枚に収めた状態で印刷できる設定があります。

「ファイル」をクリック→「印刷」をクリックした画面で「拡大・縮小なし」をクリック→「シートを1ページに収める」をクリックすれば、用紙に合わせて縮小した状態で印刷できます。

2ページに分かれてしまった表を1ページに収めて印刷することができる

Excelの印刷設定については別の記事に書いています。

行の高さを均等に高くしたり低くしたりして用紙いっぱいに印刷できるよう調整する

用紙1枚に収める設定が反映された状態を確認すると、まだ行方向には余裕がありそうです。

用紙いっぱいに表を配置したい

こういう時は行の高さを調整して用紙いっぱいに表が印刷されるように設定してみましょう。

Excelで複数の行に対して同じ高さで調整するには、同じ行の高さにしたい行を行番号で選択した状態にしてから、

行番号の上にマウスポインタを合わせてドラッグ

行番号と行番号の間にマウスポインタを合わせて上あるいは下にドラッグします。

選択されている行と行の間の境界線にマウスポインタを合わせ、行の高さを高くしたいなら下方向へドラッグ

印刷結果を確認してみましょう。まだ余裕がありそうですね。上の操作を繰り返して行の高さを調整してみてください。

Excelで印刷プレビューで確認したとき、表の一部が消えたように見えるかもしれませんが、ちゃんと印刷されますので心配いりません。

用紙の幅中央に表を印刷するには?

行の高さを調整できました。が、下の図の青く囲ってある部分が気になります。

Excelは作成した表などは用紙の左上を基準に印刷されるようになっているので、表の大きさによっては用紙の左側に寄って印刷されることがあります。

用紙幅の真ん中に表を印刷したいなら、下の図の赤く囲ったところにある「ページ設定」をクリックします。

Excelは基本、用紙の左上に表が配置されるので、右側が開いてしまう

ページ設定画面で「余白」タブをクリック→ページ中央にある「水平」にチェックを入れてOKボタンをクリックします。

ページ設定画面の余白タブをクリック、ページ中央にある「水平」にチェックを入れる

表全体が用紙の中央に印刷できるようになりました。

用紙の幅中央に表が配置されるので左右の余白が均一になる
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Excelで回覧板の順番表を作成するポイントをまとめました。

計算の必要がない表を作成するならWordのほうが良さそうに思いますが、複数のセルに同じ文字をコピーしたり、均等割り付けにインデント設定をして文字を見栄えよく配置したり、出来上がった表を用紙に合わせて調整したりできるので、Excelで作成する方法をご提案したところ大変喜んでいただけました。

Excelでなければならないというのではなく、あくまでもご自身が操作しやすいほうで作成してもらえばいいと思いますので、作りたい表をWordで作ってみた場合とExcelで作ってみた場合とを比べてみてもらえたらと思います。

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