パソコン操作は覚えるのではなく慣れる。覚えられなくても考える力は鍛えられる。

BerckenGroep / Pixabay

高齢者にパソコンを教えるのは大変でしょう、とよく言われます。親に教えるだけでも大変なのにとも言われます。

高齢者にパソコン操作を教えるのが大変だと対象者を限定して考えたことが一度もないので、この問いに対して未だに明確な回答ができないので、今日はそのことについて書いてみようかと思います。

スポンサーリンク
レクタングル広告大

ITに対する苦手意識を理解する

高齢者だからITが苦手、という決めつけはしないです。高齢者じゃなくてもITに対する苦手意識を持つ人、結構周りにいらっしゃるからです。

ただ言えるのは、ITが無い時代を長く過ごしていただけであって、新たに登場したものに対する苦手意識を持ってしまうのは仕方ないんじゃないかということです。

無くても生活できていたのがITです。今ももしかしたらITがあっても生活に変化が無い人だっていらっしゃるんじゃないかと思います。

便利だからというそれだけの理由で、パソコンを購入し、インターネットに接続して…という手間を考えれば躊躇して当然なのではないでしょうか。

過去記事に書いたものがあるので、そちらも併せて読んでいただければと思います。

パソコン使えたらいいな…、でも不安。その不安っていったい何?生徒さんに聞いてみた
パソコン使えたらいいな…、でも不安。その不安っていったい何?生徒さんに聞いてみた
わたしは、14名~20名程度の自治会(サークル)に出向き、パソコンやインターネットについてお話をさせていただいています。 生徒さんの年齢層は、60代前半から70代後半。ふとこの前気付いたのですが...

ITなんて使えるわけがないと決めつけている

『ITなんて使えるようになるわけがない』、パソコン教室に通っている人でさえそうおっしゃる人がいるくらいですから、ITに触れていない人はさらに「ITは使えない」と決めつけてしまう人がいてもおかしくないと思います。

パソコン教室に通っていて、その発言をされるとわたしの立つ瀬がないのはさておき(笑)

これは高齢者に限って言えることではないのです。実はわたしと同世代の方でも同じように「ITとかパソコンとか無理!」と公言する人がいらっしゃるのです。

その「苦手だ」「無理だ」という決めつけや思い込みをほどく、これが教えるよりも難しいです。反対に言えば、決めつけや思い込みをほどくことができれば、教える道筋はぐんと拡がります。

覚えることを期待するのではなく、考える力に期待してほしい

これは教える側、教えられる側どちらにもお伝えしたいことです。

教える方は教えられる側に対してどういう思いで教えているでしょうか。そりゃ、覚えてもらうためでしょ?とおっしゃると思います。

覚えるとは、何も聞かなくても操作できるように手順を記憶するということでしょうか。

高齢者に限らず、誰かに何かを教えた事がある人なら「覚えられない」と言い続ける人に出会ったことってありませんか?

覚えられないと先手を打っているのです。覚えることに期待しないでと。そう思っている人に対して「覚えて」というのは難しいのではないでしょうか。「覚えない」と宣言しているわけですから。

わたしはそんなふうに言う人には「覚えなくてもいいから考えて」と言います。

例えば、Wordでパソコンに入っている写真を貼りつけたいと思っている人に対して、手順を説明するのは簡単です。教えたことにもなります。だけど、相手は「覚えない」と宣言しています。じゃあ、どうするか。

わたしはまず、Wordのリボンを確認するようにお話します。「この中のどこかに写真を呼び出すことができるボタンが隠れていますよ」と。で、待ちます。リボンを切り替えながら考えているのをただ待ちます。図(画像)というボタンが見つかったら「これ?」と聞かれます。「クリックしてみてください」とだけ言います。するとフォルダを参照する画面が開きます。

そこまでくれば恐る恐るでも操作されます。それをただひたすら見てます。不安そうですが、「大丈夫です、なんかあってもわたしがいますから」と声をかけ続けます。

できたらそれを一緒に喜びます。そして、自分で考えて導いた答えだということをしっかりとお伝えします。覚えていたんじゃなくて、考えて導き出せた、ご本人の努力の結果だと。

結局は覚えていらっしゃるんです、思い出せないだけで。「覚えられない」と「思い出せない」では意味が違うとわたしは思います。記憶されたいるものを呼び出せないだけ、呼び出すのに時間がかかるだけだと思います。

もし高齢者の方に物事を教えるために必要なスキルがあるとすれば、覚えることができないと決めつけている人に「考える力」があることに気付いてもらえるように働きかける、というのがあるんじゃないかと個人的には思っています。

覚えるのは難しいけれど、考えるのが楽しい、そう思ってくださる方がパソコン教室の中でどんどん増えてきていることが嬉しいなと、パソコンインストラクターとしてのやりがいを感じています。

覚えなくてもいい、考えればいい、考えても分からなかったら何度でも聞いてくれたらいい

これだけをいつもお伝えしています。そして、これはわたしが担当するパソコン教室のクラスの合い言葉になっていて、「先生が覚えなくてもいいって言ったから覚えてないよ!」と授業中に大きな声で言う生徒さんが居て、クラス中大爆笑です(笑)

過去記事にパソコン教室の様子を書いたものがあります。興味のある方はお時間のあるときにでも…。

わたしはこんなふうにパソコンについてお話をしています。難しいことはさておき。
わたしはこんなふうにパソコンについてお話をしています。難しいことはさておき。
教えるのって難しい 難しいです、本当に。これが正解!っていう方法があれば逆に教えていただきたいくらいですが、そんな自分自身が気を付けていることを少しだけ書かせていただこうかと思います。 難しい...

まとめ。

まとまりのないことを書いてしまいましたが、高齢者という限定されたものではなく、教えるというのは難しい、それだけは間違いないです。
しかし、高齢者の持つ苦手意識は、高齢者だけに限ったことではない、若い世代でも苦手意識を持っています。

未知のものに対する不安は誰にだってありますよね。その不安や苦手意識を理解できれば、アプローチする方法にきっと変化が生まれます。そして、自分自身で覚えられない、苦手だと決めつけているところがないかを一度考えてみてもらえるきっかけになるような投稿になっていればいいなと思いながら、今日は終わりにしたいと思います。

記事下
高齢者対象のパソコン教室の先生

今日もお読みいただきありがとうございます。
お問い合わせ、ご質問などはお問い合わせより承っております。
この記事を書いている人に関することは本サイト「高齢者のためのICT教室」についてに書かせていただいております。

ブログランキングに参加しています。応援ぽちっとお願いいたします<(_ _)>

スポンサーリンク
レクタングル広告大
レクタングル広告大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする