【Excel】〇・△・×の数を数える~応用編~

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Excelで〇の数を数えるとき、別のセルと絶対参照を使えば、関数をひとつ入れてあとはコピーで数えられる高齢者のためのエクセル教室
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以前別の記事でExcelを使って〇の数を数える関数について書きましたが、別の記号、たとえば△や×などを数える場合、COUNTIFという関数にどう設定するといいかをこの記事で書いていきます。

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〇・△・×の数を数える、COUNTIFの設定方法は?

検索条件である〇・△・×を別のセルに準備しておく

COUNTIFの引数(計算に必要なセル範囲や条件などを指定する画面)では、検索条件と検索範囲を指定します。Excelを使って〇の数を数える関数では、検索条件に直接「〇」を入力しましたが、今回のように複数の検索条件があるけれど検索する範囲は同じである場合、下の図のように検索条件それぞれをセルに入力し、そのセルを検索条件として指定する方法もあります。

では、実際に検索条件が入ったセルを検索条件として指定する方法で〇の数を数えるためにCOUNTIF関数を使ってみます。

検索条件として入力した〇の右側のセル、こちらに数えた数を出すためにクリック。【ホーム】タブにある「オートSUM」横の▼をクリック→「その他の関数」をクリックします。

関数の挿入画面が開いたら「関数の分類」を「統計」にし、下にある「関数名」の中から「COUNTIF」を探してクリック。OKボタンをクリックします。

関数の引数画面が開きます。
設定する項目は「範囲」と「検索条件」。「範囲」の枠内をクリックし、カーソルが入っているのを確認してから、数えたい〇・△・×が入っているセルをドラッグして選択します。

範囲の枠内に〇・△・×が入っているセル範囲が入ったのを確認したら、キーボードのF4キーを押します。キーボードのF4キーを押すとセル範囲に$記号が付きました。

次に、「検索条件」の枠内をクリック、カーソルが入ったことを確認してから条件として入力した〇が入っているセルをクリックし、OKボタンをクリックします。

〇の数を数えることができました。今入力した関数をそのまま△と×にもコピーしたいので、もう一度、〇の数が計算されたセルを選択→選択したセルの右下にある■にマウスポインタを合わせ

△と×の分、下方向へドラッグすると

△と×の数も数えることができました。

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Excelで計算や関数を使う時に覚えておくといい「絶対参照」とは

相対参照と絶対参照

〇や△、×をCOUNTIFを使って数えるとき、COUNTIFの引数の画面で「範囲」を指定する際、数えたい記号が含まれる範囲を指定した後、キーボードのF4キーを押しました。

キーボードのF4キーを押すと範囲に入力されたセル番地に「$」が付きました。この「$」が付いた範囲は「絶対参照」といって、関数や計算式をコピーしても絶対参照となっているセルの範囲は固定された状態になります。

ここからは、範囲を指定する際、キーボードのF4キーを押して絶対参照にしなかった場合、どんなことが起こるのかをまとめていきます。

先ほどと同じようにドラッグして範囲を指定し、クリックして検索条件を指定した画面が下の図です。このままOKボタンをクリックしてみます。

さらに、先ほどと同じように、〇を数えた結果(COUNTIFを入力した)が入っているセルを選択、オートフィルを使って△と×の欄に関数をコピーしてみます。

正しくセルが指定できていれば、答えは3、2、5となるはずなのですが、×の数だけ違っていますね。

実際は、×は5つ入力されているので答えは5になるはずなのですが、4となっています。なぜそうなってしまったのかを関数を確認してみましょう。

Excelでは計算式や関数を入力したセルを選択した状態でキーボードのF2キーを押すと、その計算式や関数で指定した範囲を色分けして表示させることができます。

〇のところ、おかしなところはありませんし、答えも間違ってはいません。

ところが、△のところ、検索条件は大丈夫ですが、範囲がひとつ下にずれています。

×も青く反転している範囲がCOUNTIFの範囲にあたるのですが、セル2つ分下にずれています。

今回の場合、〇のところに挿入したCOUNTIFの範囲は、△のところも×のところも同じ範囲が使われますが、範囲を指定するときにキーボードのF4キーを押してその範囲を固定してあげないと、セルひとつ分、下にコピーすれば、範囲も同じようにセルひとつ分ずれてしまうため、ずれないようにキーボードのF4キーを押して範囲を固定してあげる必要があるのです。

このセルの範囲を固定することを「絶対参照」といいます。

Excelで計算式や関数を挿入した後、同じ内容の計算を行いたい場合、オートフィルを使って計算式や関数をコピーします。計算式や関数をオートフィルを使ってコピーすると、計算式や関数に使ったセルはオートフィルで引っ張った分だけ上下左右に参照セルがずれていきます。

これを相対参照というのですが、相対参照がいい式と絶対参照を使わないと計算が合わなくなる式があります。

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今回のCOUNTIFは、検索条件はずれてもいいけれど範囲はずれてはいけない式でした。なので、範囲はずれてはいけないのでキーボードのF4キーを押して絶対参照とし、検索条件はずれてもいいので相対参照、つまりキーボードのF4キーを押さずに進みました。

ここまで書きましたが、ひとつずつ計算式や関数を入力するなら絶対参照は意識しなくてもいいんですよね。1つ関数や計算式を入れて他のセルに同じ方法の式を入れようと式をコピーするなら必要になるのが相対参照と絶対参照なんです。

絶対参照・相対参照の使い分けができれば、式を1つ作るだけで使いまわしがきくようになります。

今回は〇と△、×を数えるためにCOUNTIF関数を使いながら絶対参照にも触れてみました。