Excelで何度数字を入力しても日付が入ってしまうと相談されました。
Excelで何度も数字を入力し直しても日付になってしまうことがあります。これは、Excelの「セルの書式設定」が原因。でも、セルの書式設定を変更した覚えなんてないよといつも言われます。
Excelで何度数字を入力しても日付になってしまう原因と解除方法
Excelでは一度でも日付を入力したセルには日付の書式設定が残る
そうなんです。実は、Excelでセルに一度でも日付を入力したセルは、データを削除して数字を入れ直しても日付の書式が残っているため、入力した数字を日付として表示してしまうようになってしまいます。
では、一度セルに日付を入力したセルのデータを削除し、改めて数字を入力してみて日付になってしまう現象を再現してみましょう。
Excelを起動し、どのセルでも構わないので「1/1」と入力し、キーボードのEnterキーを押してセルを確定させてみましょう。
セルを確定させると「1/1」と入力したものが「1月1日」と表示されています。
「1月1日」と入力されているセルを選択し直してみると、見た目(表示)は「1月1日」ですが、セルの中身は「2019/1/1」となっているのが数式バーで確認できます。
見た目と中身の違いを確認できたら、「1月1日」をキーボードのDeleteキーを押して削除してみましょう。
中身が空になり、見た目も何も入っていない状態のセルになりました。
では、「1月1日」と入力されていたセルに「1」と入力し、キーボードのEnterキーを押してセルを確定してみましょう。
どうですか?見た目が「1月1日」となっているのが確認できるでしょうか。
数式バーでセルの中身を確認してみると「1900/1/1」となっています。
こんな日付を入力した覚えはありません。
このように、一度でもセルに日付を入力するとそのセルはどんな数値を入力してもすべてが日付として表示されるようになります。
そして、先ほどセルに入力した「1」は、日付として表示するとセルの中身は数字の「1」ではなく、数字の「1」に割り当てられている「1900/1/1」となります。
一度でも日付を入力したセルの日付の表示形式の書式を解除するには
一度でも日付を入力したセルに残っている「日付」の書式設定を解除するにはいくつか方法がありますが、Excel2016なら「書式のクリア」で日付の書式設定を解除することができます。

「表示形式」タブの中にある「分類」がユーザー定義(または日付)になっていることを確認

「分類」の中にある「標準」をクリック→「OK」ボタンをクリック

これで一度日付を入力してしまったセルの日付の書式設定(表示形式)を解除することができました。
セルの書式設定にある表示形式。「日付」の使い方を知っておこう
たとえば、西暦で日付を入力してあるのを後になって元号のほうで入力してと言われた場合、元号で入力し直さなければならないかというとそうではなく、西暦で入力したセルの書式設定「表示形式」を元号が付いている日付の書式設定に変更します。
では、例として西暦で入力したセル(2017/1/1)を日付の表示形式を変更し、「平成29年1月1日」にしてみます。
西暦で入力したセルの日付の表示形式を変更し、和暦(元号)で表示するには
Excelの任意のセルに「2017/1/1」と入力し、セルを確定しましょう。
Excelのどのバージョンでも行えるように2つ目に紹介した、該当するセルの上にマウスポインタを合わせて右クリック→「セルの書式設定」をクリック
「表示形式」タブが開いていること、「分類」が「日付」になっていることを確認し、「カレンダーの種類」を「和暦」に変更
カレンダーの種類を和暦に変更すると、上にある種類が2つ選択できるようになるので「平成24年3月14日」をクリックしてOKボタンをクリックします。
先ほど表示されていた「2017/1/1」が「平成29年1月1日」に変更されていること、数式バーでは「2017/1/1」のままになっていることが確認できます。
Excelで何度数字を入力しても日付になってしまう原因と解除方法
Excelでは一度でも日付を入力したセルには日付の表示形式が書式として残るようになっています。そのセルに日付ではない数字を入力するには、Excel2016なら書式のクリア、Excel2016より前のバージョンだったら右クリック→セルの書式設定をクリックし、分類を「標準」に変更すれば数字を入力できるようになります。
また、Excelでは、西暦→和暦(元号付きの日付)、和暦(元号付きの日付)→西暦に日付の書式設定を変更することができます。