パソコン教室に通う生徒さんは、ご自身のパソコンを持ち込まれています。長い人だと教室に通い始めて10年以上、サポート終了などをきっかけにパソコンを買い替える生徒さんもいらっしゃいます。
パソコンを買い替えようと家電量販店でずらっと並ぶパソコンを見ているだけでどれがいいか分からず疲れてしまうという話をよく耳にします。
別の記事(高齢者が使うパソコンの選び方について)でも書きましたが、同じ価格帯であればCPUの性能がいいものを購入してもらったほうがいいとお伝えしていますが、そもそも「CPU」とはいったい何なのか、そのあたりについて少し書いていこうと思います。
CPUとはいったい何?
CPUとはパソコンの「頭脳」です
パソコンには、たくさんの部品が入っていますが、その中でも特に重要な部品がCPUです。CPUは、Central Processing Unitの略で、日本語では「中央処理装置」と呼ばれています。
CPUは、パソコンの「頭脳」のようなものです。人間が考えたり、計算したりするのと同じように、パソコンもCPUを使って様々な計算や処理をしています。
CPUの役割
- 計算: 足し算や引き算だけでなく、とても複雑な計算も一瞬で行います。
- 制御: パソコンの他の部品に命令を出して、全体を動かしています。
- 処理: あなたがパソコンで何か操作すると、その指示をCPUが受け取って処理します。例えば、文書を作成したり、インターネットで調べ物をしたりするのも、すべてCPUのおかげです。
CPUが速いとどうなるの?
CPUの性能が良いと、パソコンの動作が速くなります。例えば、
- インターネットのページがサクサク開く
- 動画がスムーズに再生できる
- たくさんの仕事を同時にこなせる
といったメリットがあります。
CPUをどう選べばいいの?
CPUの型番を見る
家電量販店の店頭に並ぶパソコンに設置されたPOPやパソコンのカタログに書かれている「CPU」の欄を見ると、Intel(R) Core(TM)i〇-△△△△◇ 0.00GHzのように表記されています。
ひとつずつ見ていくと、最初の「Intel」とはCPUのメーカー「Intel社」が作ったCPUであることがわかります。Intel以外だとAMDがあります。
次の、Coreの部分ですが、Intel社のCPUはCore以外にPentiumやCeleronがあり、AMD社のCPUはAシリーズ、FX、Ryzenがあります。
また、Intel社のCPUのCoreは、i3、i5、i7…と数字が大きくなるにつれ、性能がよくなっています。
Celeron<Pentium<Core i3<Core i5<Core i7
となります。
CPUの数字4桁の意味は?
次に、CPUメーカーのブランドの次に書かれている数字4桁の最初の数字がCPUの世代を表しています。最初の数字が4×××であれば第4世代、7×××であれば第7世代であると分かるので、購入しようとするパソコンに搭載されているCPUの世代を知ることができるというわけです。
クアッドコアって何?
最近のパソコンには「クアッドコア」と表記されていることがあります。
先ほど、CPUは頭脳のようなものだと書きましたが、この頭脳には複数の部屋がある場合があります。この部屋のことを「コア」と呼んでいます。
クアッドコアという表記がなければコア(部屋のこと)は2つ(デュアルコアといいます)ですが、コア(部屋のこと)が4つあり、4つが同時に動作している状態がクアッドコアとなります。
このコアが同時に動作する数が増えれば増えるほど、処理速度が向上し、複数の作業を同時にこなせるようになるため、動作が遅い、反応が悪いといったストレスから解消されます。
ただし、クアッドコアを搭載したパソコンは当然、性能が良いので価格が高くなりますし、消費電力が大きくなりがちな点がデメリットともいえます。
パソコンでWordやExcelで文書を作ったりネット検索、メールの送受信くらいなら、CPUはどれを選ぶ?
できればIntel Core i5以上、AMD Ryzen 5以上がおすすめ
パソコンで、WordやExcelで文書を作ったりネット検索、メールの送受信くらいしかしないとすると、どの程度のCPUを選べばいい?と聞かれることがあります。
これは、予算の問題もありますので一概にはいえませんが、できるならCore i5以上のCPUを搭載したパソコンであれば、WordやExcelで文書を作成したりネット検索、メールの送受信は問題なくできると思います。