以前、高齢者が使うパソコンの選び方について書かせていただきましたが、その中でも質問の多いのがCPU(シーピーユー)について、です。
家電量販店にずらっと並ぶパソコン。どれを選んだらいいのか分かりづらいという声はよく聞きます。見た目はそこまで変わらないのでどれも同じに見えてしまうのよね…とも。確かに見た目変わりませんね。
いくら昔に比べて手に入れやすい価格帯になったとはいえ、できれば損をしないようにパソコンを手に入れたいということもよく聞きます。
パソコンというのはいろんな装置が集まって作られていますが、交換しづらい装置といえばCPU。多くの人が購入した当初のまま使い続ける装置であるCPU、替えがききづらいものでもあるのでここは妥協してほしくない、というか適当に選ばないほうがいい装置ではないかと思います。
そこで、CPUについて少しだけ書いていこうと思います。
CPUの欄に書かれている文字の意味は?
最近、店頭で購入できるパソコンはWindows10です。Windows10が動作するパソコンにはいろんな種類のCPUが搭載されていますが、カタログや店頭のPOPなどで確認できるCPUの型式?は以下のような表記になっていると思います。
Intel(R) Core(TM)i〇-△△△△◇ 0.00GHz
まず、最初の「Intel」とはCPUのメーカー「Intel社」が作ったCPUであることがわかります。Intel以外だとAMDがあります。
次の、Coreの部分ですが、Intel社のCPUはCore以外にPentiumやCeleronがあり、AMD社のCPUはAシリーズ、FX、Ryzenがあります。
インテル社のCPUのCoreは、i3、i5、i7に分かれています。一番性能がいいと言われるのがCore i7ですが、性能がいいということで価格も高めになっています。
Celeron<Pentium<Core i3<Core i5<Core i7
となります。
クアッドコアって何?
ところで、最近、家電量販店のパソコンを見ると見かけるようになったのが「クアッドコア」という言葉。
現在、市販されている一般向けのパソコンの多くはデュアルコアを搭載しているのですが、それよりも高性能なパソコンに搭載されているのが「クアッドコア」となります。
以前、パソコンを見に行くのに付き合ってほしいと友人に頼まれ、一緒に家電量販店に行ったことがあるのですが、店員さんがやたら推してきたのがこの「クアッドコア」。
クアッドコアとは、市販されている一般向けのパソコンに搭載されているデュアルコアが2つ搭載されているというイメージで捉えてもらえればいいかと思いますが、今までより1つ多く搭載されるっていうことは性能(処理速度)も2倍になる?と思う人もいらっしゃるかもしれません。
が、使っているソフトがクアッドコアに対応していれば性能が良くなったと実感できるような機会もありますが、クアッドコアに対応するソフトというのが動画編集ソフトなどですので、動画を編集したり書き出したりする頻度が少ない場合はその処理速度が速くなったと実感する機会は少ないと思います。
ちなみに、クアッドコアを搭載したパソコンのメリットといえば、いくつものソフトを同時に立ち上げても処理速度が落ちづらい、負荷のかかるソフトを使用していてもストレスを感じにくい、それと先ほども書きましたが、クアッドコアに対応したソフトの処理速度が速いことが挙げられます。
逆に、クアッドコアを搭載したパソコンのデメリットとえば、やはりCPUの性能が良くなるので価格が高くなります。また、消費電力が多くなるので電源ケーブルをつながずに利用できる時間は短くなります。
ノートパソコンを使っている人なら一度は経験があるかもしれませんが、パソコンが熱を持ちやすいのもクアッドコア搭載パソコンの特徴とも言えます。
動画を編集したり書き出したり、オンラインゲームをしたりすることがないのであれば、デュアルコアのパソコンでも問題ないと考えます。
CPUの数字4桁の意味は?
次に、CPUメーカーのブランドの次に書かれている数字4桁の最初の数字がCPUの世代を表しています。最初の数字が4×××であれば第4世代、7×××であれば第7世代であると分かるので、購入しようとするパソコンに搭載されているCPUの世代を知ることができるというわけです。
さて、ここまで書いてきましたが、ネットで検索したりWordやExcelで文書を作ったりする程度だったらどれくらいのものを買えばいい?とよく聞かれます。
こればかりは予算の問題ですので一概には言えませんが、できるならCore i3、もしくはCore i5あれば、今後行われるWindows10のアップデートにも対応できるんじゃないかと思います。
CPUはパソコンにとって大事な装置です
今回は、パソコンを構成する装置の中でも大事な「CPU」について少し掘り下げて書いてみました。
一般的に家庭で使用する範囲であれば、そこまで高性能なパソコンは必要ありませんが、CPUは後から取り換えるというのが難しいものですので、できればよく調べてから購入してもらいたいなと。あと、数字4桁の最初の数字が大きいほど若い世代のCPUだということも覚えておいてもらえたらと思います。