パソコンの電源を入れて、パスワードを入力して表示されるパソコンの画面を「デスクトップ」と呼んでいますが、このデスクトップにアイコン(イラストと文字で作られた目印のようなもの)がずらっと並んでいるのを見たことはないでしょうか。
高齢者を対象としたパソコン教室でも、デスクトップのアイコンが増えている人が多くなってきました。パソコン操作に慣れてくるとWordやExcelなどで文書を作る機会が増え、作った文書がどこにあるかが分かりやすいように、また探さなくてもいいようにとデスクトップに保存している人が多いような気がします。
デスクトップにファイルをたくさん保存すると起動が遅くなるというのは本当?
結論からいうと、デスクトップに文書(ファイル)をたくさん置く(保存する)のはあまりお勧めしていません。というのも、デスクトップにたくさんファイルを置くとパソコンの起動に時間がかかるようになるからです。
できれば、自分で作成した文書ファイルや写真や動画などのファイルをデスクトップに保存するのはやめて、Windows10なら「PC」の中にあるドキュメントやピクチャ、ビデオなどに保存しておいたほうが起動の邪魔にはならないと思います。
アイコンには3つの種類がある
ところで、デスクトップにはたくさんのアイコンが並んでいますが、アイコンには
- デスクトップアイコン
- ファイルアイコン
- ショートカットアイコン
の3つの種類があることをご存知でしょうか。
デスクトップアイコンとは
デスクトップアイコンとは、Windows10の場合、「PC」や「ごみ箱」などのことをいいます。基本的には表示しておいたほうが操作しやすいのですが、非表示にすることもできます。※デスクトップアイコンの表示・非表示については後述します。
ファイルアイコンとは
次に、ファイルアイコンとはWordやExcelなどソフトで作成したファイルを表すアイコンです。アイコンのイラストは作成したソフトのアイコンが使われます。
ショートカットアイコンとは
最後のショートカットアイコンですが、アイコンの左下に矢印がついているのが特徴で、ソフトやファイル、フォルダなどの本体とは別に置くことができるショートカット、つまり近道できるアイコンのことをいいます。
ショートカットアイコンだけは、削除しても問題はありません。
たとえば、以下の図はWordのアイコンの左下に矢印がついているので、ショートカットアイコンです。
上の図のWordのショートカットアイコンを削除したからといって、Wordというソフトが削除されてしまうわけではありません。Wordを起動する近道を削除しただけですので、Wordはちゃんとパソコンの中(スタートメニューの中)にあります。
デスクトップに置いてあるアイコンをよく見ていただいて、ショートカットアイコンでなければ削除は慎重に。ショートカットアイコンであれば削除しても問題はありません。
デスクトップにショートカットアイコンがたくさんあってもパソコンの起動にそこまで影響はない
デスクトップに並んでいるアイコンの数が多いといっても、並んでいるアイコンの大半がショートカットアイコンであれば、パソコンの起動にそこまで影響することはありませんが、ショートカットアイコンがたくさん並んでいるのが気になる人やあまり使わないショートカットアイコンであるなら削除することで操作しやすくなるかもしれません。
Windows10のデスクトップから「ごみ箱」や「PC」などのデスクトップアイコンが消えた時の対処法
最後に、Windows10のデスクトップから「ごみ箱」や「PC」などのデスクトップアイコンを表示・非表示にする方法をご紹介しておきます。
スタートボタンをクリック→「設定」をクリックし、Windowsの設定画面を開きます。
Windowsの設定画面にある「個人用設定」をクリックします。
個人用設定画面の左側にある「テーマ」をクリック→関連設定にある「デスクトップアイコンの設定」をクリックします。
デスクトップアイコンの設定画面で、デスクトップアイコンの中にある「コンピューター」にチェックを入れると「PC」アイコンが、「ごみ箱」にチェックを入れると「ごみ箱」がデスクトップに表示されるようになります。