Windows11というOSが発売されると初めて耳にしたとき、
Windows10が最後のOSじゃなかったのか?
と思った人は多いのではないでしょうか。わたしもその一人です。確か、Windows10が発売されたころ、「最後のWindows」と言われ、スマホと同じようにOSをバージョンアップをしていけば使い続けられると思っていました。
Windows11の発売、Windows10→Windows11への無償アップグレードの詳細が発表された
WindowsというOSにはサポート期間というのがあるのですが、調べてみるとWindows10は初めからサポート期間が設定されていたようです。※このニュース以前に掲載されていたかは不明です。
2021年6月25日にMicrosoftはWindows11を正式に発表しました。
Windows11が発表されたと同時に、Windows10のパソコンはWindows11へ無償アップグレードされると発表されました。が、無償アップグレードの詳細を確認すると、Windows7およびWindows8、8.1からWindows10への無償アップグレードよりハードルが高かった…。
Windows10は2025年10月にサポート終了?!
ところで、このWindows11が正式に発表される前、ニュースになったのがWindows10のサポート期間。
参考 「Windows 10」は2025年10月にサポート終了–ドキュメントに記載|CNET Japan
2025年10月にサポート期間が終了する…。このニュースが流れると、「Windows10 嘘つき」といったワードで検索数が非常に上がったと聞きました。
サポート期間が終了したOSを搭載したパソコンはもう使えなくなる?
パソコンとしては動作する。が、ネットに接続してはいけない
Windows10のサポート期間が2025年10月に終了するというニュースを見た生徒さんから
サポートが終わるってことは、まだ使えるパソコンでも使えなくなるってことなのか?
と質問が。
以前にWindows Vistaのサポートが終了します。にも書いた通り、サポート期間を終了したパソコンは、たとえまだまだ使えるパソコンであったとしても使わないに越したことはありません。
といってもOSのサポート期間が終了したからといってパソコンが起動できなくなるわけではありません。起動もするし、ソフトも動作する。ただ、OSのサポート期間が終了したパソコンをインターネットに接続するとセキュリティリスクが高くなり、あらゆる危険に遭遇しやすくなってしまうのです。
サポート期間が終わったOSはセキュリティ対策ソフトもサポート対象から外れる
セキュリティ対策ソフト(ウイルスバスターやNortonなど)が入っていれば大丈夫なんと違うんか?
これもよくある質問です。答えはNoです。ウイルスバスターやNortonなどのセキュリティ対策ソフトは、OSに合わせて作られています。
サポート期間を終了したOSについてはセキュリティ対策ソフトも同じようにサポート対象外になり、ウイルス情報などの更新もされなくなります。
セキュリティ対策ソフト以外にもあらゆるソフトがサポート期間を終了したOSに対するサポートを終了していくことになります。たとえば、プリンタとパソコンを接続し、印刷するために使用する「ドライバ」、これもサポートを終了する可能性があります。
「相手にされなくなる」という表現が適切かはわかりませんが、取り残されていく、使える場面が限られていく。それがサポート期間が終了したOSの流れになります。
Windows11への無償アップグレードはWindows10が対象
Windows11が正式に発表になった記事を読んでみると、
Windows 11 は、対象となる Windows 10 搭載 PC での無償アップグレードによる提供が開始され、今年のホリデーシーズンから出てくる新しい PC にも搭載されます。現在お使いの Windows 10 搭載 PC が Windows 11 の無償アップグレードの対象かどうかを確認するには、Windows.com にアクセスして、PC Health Check アプリをダウンロードしてください。また、お客様が今ご購入する Windows 10 PC が Windows 11 へのアップグレードに対応できるよう、販売パートナーと協力していきます。無償アップグレードは、対象となる Windows 10 PC に対し、今年のホリデーシーズンから 2022 年内にかけて、順次適用する予定です。そして来週には、Windows 11 の初期ビルドを Windows Insider Program で公開します。Windows Insider Program は、情熱的な Windows ファンのコミュニティであり、寄せられるフィードバックは私たちにとって重要なのです。
引用 Windows11を発表-News Center Japan
今お使いのパソコンがWindows10を搭載したものであるならWindows11へアップグレードできるかもしれないのでアップグレード対応機種かが分かるまでしばらく待った方がいいかもしれません。
Windows10→Windows11への無償アップグレードの最小要件が厳しめ…
さて、他の方の記事にも書かれていましたが、Windows10を搭載しているパソコンだからといってすべてのWindows10のパソコンがWindows11へ無償アップグレードできるかというとそうではない、からです。
というのも、今回のWindows10からWindows11への無償アップグレードの最小要件、結構ハードルが高いです。
【Windows11】Windows10からの無償バージョンアップ。仕様要件の「TPM」「DirectX」「WDDM」って何?
Windows11の最小要件を確認すると、あまり聞きなじみのない仕様があったんですね。ざっくりいうとCPUの第8世代でギリギリなんじゃないかという記事も見受けられました。
Windows 11にアップグレード可能なCPUは基本はやっぱり第8世代/Zen+以降になりそう?ASCII.jp
ここでいうCPUの第8世代とは、CPUのモデル名(Core i〇-xxxx)の数字4桁の部分が8で始まるものとされています。※例 Core i7-8700Kだと第8世代
CPU各メーカーごとにWindows11でサポートしているCPUのモデル名が公開されていましたので、シェアします。
自分のパソコンがWindows11へアップグレードできるかをチェックできるツールが公開された→現在準備中に変更になっている
まだ、Windows11がリリースされるのは2021年内とだけアナウンスされているだけなので、今後、変更が加えられる可能性もあるかもしれません。
というのも、この記事内にこんな文言があるんです。
現在お使いの Windows 10 搭載 PC が Windows 11 の無償アップグレードの対象かどうかを確認するには、Windows.com にアクセスして、PC Health Check アプリをダウンロードしてください。
引用 Windows11を発表-News Center Japan
とあります。この記事を読む限り、Windows10が入っているパソコンは、ご自身のパソコンが無償アップグレードの対象となるのかが確認できるアプリを公開しているようです。
しかし、Windows7→Windows10への無償アップグレードのときもこのようなチェック機能がありましたが、アップグレード対象となっているパソコンだったのに、いざアップグレードしたら不具合・動作が不安定になった事例もありました。
絶対に大丈夫ということはない、それくらいアップグレードはパソコンにとって大きな動きになります。
先ほどの引用でも「お客様が今ご購入する Windows 10 PC が Windows 11 へのアップグレードに対応できるよう、販売パートナーと協力していきます。」とあります。
できれば、ご自身のパソコンのメーカーのホームページで、ご自身が使っているパソコンがWindows11への無償アップグレード対象かを確認できる状態になるまではアップグレード期間になったとしても待った方がいいかなと個人的には思います。
Windows11のアップグレード。対応状況および機種などが公開され始めた
Windows11のリリース・Windows10のサポート終了。パソコンを買い替えなくてはいけないの?
Windows11が正式に発表されたことで、パソコンを買い替えなきゃいけないのという質問には、Windows10のパソコンを使っているなら無償アップグレードの対象となる可能性があるので、パソコンメーカーのホームページで対象となるかを確認して、対象とならない場合は買い替えを検討することになるかもしれません。
また、Windows8、8.1のパソコンは2023年1月にサポートが終了するので、今のうちにWindows10のパソコンを買っておいて、Windows11へ無償アップグレードする、もしくはWindows11を搭載したパソコンを購入する。
そこまでパソコンは必要ないかも…、ネットとメールができればいいという方は、タブレットを購入、またはGoogleから発売されているChrome Bookの購入を検討されるのもありかなと思います。