生徒さんから「先生、容量がどうこうっていう画面が出てきた」とLINE。
詳しく聞いてみると「iCloudストレージの空き領域が不足しています」と表示されたそうで。

先生、スマホの容量が少なくなってきたってこと?もう使えなくなるってこと?
いえいえ、そうではありません。
「iCloudストレージの空き領域が不足しています」と表示された理由と対処方法について書いていこうと思います。
「iCloudストレージの空き領域が不足しています」と表示されたら
iCloudってなに?
そもそも、iCloud(アイクラウド)とはいったい何なのか。そこから書いていきます。
iCloudとは、iPhoneやiPadなどのAppleという会社が作っている端末に初めからついている、クラウドサービスのことをいいます。
クラウドサービスとは、インターネット上にアカウントごとに設けられている保管庫のようなもの。
生徒さんはiPhoneを使っていらっしゃるので、iCloud上にある領域を5GB分、無料で利用することができるようになっています。
ちなみに、クラウドサービスというのは預けられる容量がプランとなっているため、無料で利用できる容量には制限があります。
iPhone本体の空き領域が不足している、という意味ではない
今回の「iCloudストレージの空き領域が不足」というのは、このiCloudというクラウドサービスで使えるようになっている5GBという容量に空きが少なくなってきている、という通知だったのです。
iPhone本体の容量が不足している、もういっぱいになっているということではなく、あくまでもiCloudというクラウドサービスで利用できる領域がもう少なくなってきているという通知なのです。
生徒さんにもiPhone本体の容量が不足していないかを確認してもらいましたが、今のところまだ大丈夫そうでした。
iCloudストレージの空き領域が不足していますとは、iCloudに同期しているものが多くなって空きが少なくなってきたよ、という意味
では、今回表示された「iCloudストレージの空き領域が不足している」というメッセージはどういう意味だったのか。
これは、iCloudに同期させているものが多くなっているということです。
詳細については、AppleのiCloudストレージを管理するというページに書かれているので、リンクしておきます。
iPhoneのバックアップと同期。違いはあるの?
生徒さんとの会話の中で気になったのがバックアップと同期について。
バックアップと同期は利用シーンが違う
バックアップとは、バックアップを作成した時点の状態を保存しておくもの。機種変更するときや万が一のときに、バックアップを取っておけばその状態に戻す(復元といいます)ことができるものです。
もうひとつの同期というのは、複数の端末やクラウドサービスなどを用いて同じファイルを同じ状態に保つことをいいます。
何か不測の事態に備えて行うのが「バックアップ」、端末上の大事なデータをクラウドサービスを利用して常に最新の状態、同じ状態に保つことを「同期」といいます。
iPhoneの中にある写真をパソコンに移すのであれば、デジタルカメラと同じように付属のケーブルを使ってパソコンとiPhoneをつないで写真を取り込むといいでしょう。

クラウドサービスにはパソコンのブラウザからでもアクセスできる
ちなみに、クラウドサービスの多くはパソコンのブラウザ(ホームページを見るためのソフト)で対象サービスを開いて、アカウントとパスワードを入力することで中身を見ることができます。
今回の、iCloudもブラウザから中身を見ることができますので、写真をパソコンへダウンロードしておくとより安心できるかもしれません。
iCloudストレージの空き領域が不足していますと表示されたら、のまとめ
まずは不要なものがiCloudに同期されるよう設定されていないかを確認しましょう。特に、写真は同期するとiCloudの空き領域を大きく消費するので注意しましょう。iCloudの空き領域とiPhoneやiPadの空き領域は別のものであることも忘れずに。
わたしの場合、iPhoneで撮影した写真で大事なものは別のクラウドサービスを使って同期したあと、パソコンからクラウドサービスを開いてパソコンにダウンロード、ダウンロードできたらiPhoneの写真アプリから写真を削除、と操作して、クラウドサービスの容量が不足しないようにしています。
iCloudではなく別のクラウドサービスを使っている理由は特にないのですが、強いてあげれば操作に慣れている、というだけでしょうか。
以前は、スマホで撮影した写真を保管する方法というのは限られていましたが、今はクラウドサービスもたくさん登場しています。
クラウドサービスを使えば、ケーブルでつないで…といった操作をせずに、保管しておくこともできますし、パソコンのブラウザやアプリを使えば、どの端末からでも写真を取り出すこともできます。
少しずつ、クラウドサービスの利用にも慣れてもらえると手間が少し省けるかもしれませんね。